こんにちは。今年の6月下旬から、例年以上に厳しい暑さが続いています。
それにともないエアコンの使用頻度が一気に上がり、「エアコンの新設」や「古いエアコンの買い替え」についてのご相談も増えています。

そんな中で、よくあるご質問のひとつがこちらです:

「電気工事代を節約したいから、今あるコンセントから延長コードで使えませんか?」


節約したいお気持ちはよく分かります。
でも、その方法はとても危険なのです。


延長コードは、どれも同じではありません

一般の方には、「延長コードならどれでも使える」と思われがちですが、実はそれぞれに決められた上限(=定格)があるのをご存じでしょうか?

たとえば、標準的な延長コードの多くは「125V 10A(アンペア)」まで、
つまり おおよそ1000Wまでの使用が限度です。

それ以上の電流が流れると、コードが熱を持って劣化したり、最悪の場合発煙・発火の危険があります。

さらに厄介なのは、見た目ではその危険が分かりづらいこと。
「今のところ問題なく動いているから大丈夫」と思われがちですが、
延長コードの中では、知らないうちに負担がかかっていることも。

電気の知識がないまま、なんとなく使い続けてしまうケースが非常に多いのです。

エアコンは「瞬間的に大きな電流」が流れる家電です

エアコンは、単に電気をたくさん使うだけでなく、
スイッチを入れた瞬間(起動時)に大きな電流(=突入電流)が流れる家電です。

たとえ「消費電力は1500W以内だから大丈夫」と思っていても、
突入電流まで考えると、延長コードでは対応しきれないことが多くあります。

その結果──

  • コードが異常に熱くなる
  • 焦げたにおいがする
  • ブレーカーが落ちる
  • 他の機器にも悪影響が出る

といったトラブルにつながる可能性があるのです。


エアコンには、なぜ「専用回路」が必要?

こうしたリスクを防ぐために、私たち電気工事のプロは専用回路の設置をおすすめしています。

専用回路とは:

  • エアコン専用にブレーカーから直接配線を引く
  • 電流に合った太さのケーブルを使用
  • 他の照明・コンセントと共有しない、安全設計

これによって、エアコンが安定して安全に使えるようになります。

工事費を節約して、大きなトラブルになったら…

たとえば、火事になってしまった場合。
「延長コードでつないで使っていた」となると、保険が使えないこともあります。
もちろん、当社でも責任は持てません。大きな出費や財産を失う恐れもあるのです。

電気工事士が行う「専用回路」の意味

「専用回路にする」というのは、

  • エアコンのためだけの配線をブレーカーから直接引く
  • コンセントや配線がそのエアコンの電流に耐えられるように設計する
  • 将来、安全に使い続けられるようにする

という、安全と安心のための大切な工事です。

安全第一が、結果的におトクです

電気工事代は、決してムダなお金ではありません。
火災や事故を防ぐための「安心代」です。ご家庭の大切な人や家を守るために、正しい工事をおすすめします。

おわりに

電気は目に見えないぶん、知らずにリスクを抱えてしまいがちです。
だからこそ、私たちプロがいます。
エアコン設置でご不安がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。